強制退去となる場合も!賃貸のゴミ屋敷にかかる退去費用とは?

賃貸をゴミ屋敷にしてしまった

ゴミ屋敷の退去費用はどのぐらいかかる?

と気になる方もいるかもしれません。

賃貸に住んでいる場合、ゴミ屋敷にしてしまうと退去時に多く費用を取られてしまう可能性があります。

賃貸では退去後に次の住人がその部屋に住むためにハウスクリーニングを行うのが主です。

しかし、ゴミ屋敷の場合はハウスクリーニングの費用が通常よりかかってしまうのです。

さらに、ゴミ屋敷の程度がひどいと、大家や管理人により強制退去するように言われるかもしれません。

今回の記事では、

  • 賃貸を強制退去となる場合について
  • ゴミ屋敷の退去にかかる費用
  • 賃貸を退去するときにお勧めの業者

について解説します。賃貸に住んでいてゴミ屋敷状態になっている方はぜひ参考にしてください。

ゴミ屋敷でいると強制退去となる場合がある

結論から言うと、賃貸の家や部屋をゴミ屋敷にしていると、強制退去を命じられる可能性があります

仮にゴミが外や共用スペースに溢れ出していないとしても関係ありません。

ゴミが多いと、火災の危険性があがりますし、ゴミの悪臭問題やゴミの重みで住宅が崩壊することもあるからです。

大家や管理人からすれば、そう言った住民は迷惑以外の何者でもないでしょう。

ゴミ屋敷の部屋の原状回復費用は部屋の汚れ具合によって異なります

壁紙やフローリング、畳を張り替えないといけない場合、交換費用だけでも10〜20万円かかるでしょう。部屋の数が多かったり広くなるとさらにかかります。

加えて、ゴミの回収費用や害虫の駆除代、消臭や消毒にも料金がかかるので、合計するとかなり高額になると言えます。

賃貸のゴミ屋敷にかかる退去費用

賃貸の物件から退去する場合、気になるのは退去費用です。

特にゴミ屋敷の場合、退去費用がいくらになるか想像つかないという方もいるのではないでしょうか?

原則として、賃貸を退去するときは現状回復を求められます

住む前と同様の状態での返却を求められるということです。普通に住んでいれば、家や部屋はそこまで劣化しないので、原状回復で返すことが可能です。

しかし、ゴミ屋敷の場合はそうはいきません。

壁紙やフローリングは、ゴミによる臭いや汚れが染み付いていたら全て張り替えなければなりませんし、水回りも総取り替えになるかもしれません。

国土交通省が出しているガイドラインでは、原状回復に関して「故意または過失、通常の使用方法に反する使用による損耗がある場合は、復旧費用を負担しなければならない」と書かれています。

そのため、ゴミによる家の損耗は、ゴミ屋敷の住人に責任がいくでしょう

ゴミ屋敷賃貸の退去時におすすめの業者

それでは、ゴミ屋敷に住んでいる人間が退去したい時はどうすれば良いのでしょうか。

ゴミ屋敷を自力で片付けられない時は、代わりに清掃を行ってくれる業者に依頼すると良いでしょう。

ゴミ屋敷の清掃を行なってくれる業者は主に以下の3種類です。

  • 特殊清掃員
  • 不用品回収業者
  • ハウスクリーニング

各業者について詳しくみていきましょう。

特殊清掃員

特殊清掃員は、その名の通り特殊清掃を専門に行う清掃業者です。

ゴミ屋敷だけでなく人が亡くなった場所の清掃や、害虫や害獣駆除も行なっています

特殊清掃は特別汚れている場所の清掃に強いので、ゴミ屋敷の程度が強かったり悪臭がひどい場合にお勧めです。

不用品回収業者

不用品回収業者は、ゴミ屋不用品をまとめて回収してくれる業者です。

不用品回収業者は、ゴミを分別することなくまとめて回収してくれるので、ゴミがたくさんある場合に向いています

とにかく物が多くて、退去準備をするにもまずはゴミを片付けないと始まらない、という場合にはぜひ利用を検討してみてください。

ハウスクリーニング

ハウスクリーニング業者は、家を綺麗にしてくれる業者です。

最近ではゴミ屋敷に特化している業者も増えているので、気軽に頼むことができるでしょう。

ハウスクリーニングは、洗面所だけ、トイレだけ、といった風に特定の場所や部屋だけを依頼することもできます

自力でできるところは自分で綺麗にして、プロの手を借りたいところだけ頼むことで、費用を抑えることも可能です。

現状回復は大家が負担してくれることも

ただし、賃貸を返却するときは原状回復が基本ですが、場合によっては大家が負担してくれます。

基本的に、通常の生活をしているだけでも部屋は劣化をしますし、そういった劣化は経年劣化と言い、経年劣化の場合は大家が負担すると定められているからです。

国土交通省の原状回復に関するガイドラインでも、通常の使用による損耗は大家が負担することと記載されています。

そのため、ゴミ屋敷による部屋の損害が少なければ、原状回復に費用を払わなくても問題ないでしょう。

原状回復に費用を払いたくない場合、退去前に部屋をきれいにしておくことをお勧めします。

自力での清掃が難しければ、先述した業者の手を借りると良いでしょう。特に臭いについては、プロに頼んだ方が確実に消臭できるはずです。