ゴミ屋敷から抜け出せない心理とは?繰り返さないための対策

ゴミ屋敷から抜け出せない心理って?

どうしたらゴミ屋敷から脱却できる?

ゴミ屋敷に悩んでいる方にとって、どうしてゴミ屋敷から抜け出せないのか気になる方もいるでしょう。

ゴミ屋敷になってしまう原因としては心理的なものがあるかもしれません。なので、ゴミ屋敷の解決のために、まずは原因を探ることが重要になるのです。

今回の記事では

  • ゴミ屋敷から抜け出せない心理
  • ゴミ屋敷の原因になる病気
  • ゴミ屋敷を繰り返さないための対策

について詳しく解説します。ゴミ屋敷になる心理的な原因を知りたい方はぜひ参考にしてくださいね。

ゴミ屋敷から抜け出せない心理

ゴミ屋敷から抜け出せないのはなぜなのでしょうか。

人により理由は様々だと思いますが、実は心理的な原因が絡んでいることが多いのです。

今回の記事の初めに、どういった心理的要因でゴミ屋敷を生み出してしまうのか、についてご紹介します。

ものが多いと安心する

物が多いと安心するような方は、ついついゴミを溜め込んでしまいます。

物に囲まれていることで孤独感や不安が和らぐと感じてしまい、ものを捨てることができなくなるからです。

このような心理が働いている場合、いきなり全てのゴミを捨ててしまうと逆にストレスに感じるでしょう。

業者の力を借りて一気に家を綺麗にしても、物がない不安感が先行してしまい、すぐにゴミ屋敷に逆戻りしてしまうかもしれません。

捨てるのがもったいないと感じる

捨てるのがもったいない、とものの処分に抵抗がある場合もゴミ屋敷になりやすくなります。

もったいないからと捨てられない人は、家庭環境が貧しかったり、金銭的に余裕がない生活を送った経験がある場合に多い傾向です。

ものを捨てること自体に罪悪感を抱いてしまうので、家にものがどんどん溜まっていきゴミ屋敷になります。

また使うかもしれないと残してしまう

まだ使うかもしれない、とものを残してしまう場合もゴミ屋敷の原因になるでしょう。

一般的にゴミと言われるものも、持ち主からするとゴミとは思えず再利用できるものという認識になります。

ゴミ屋敷の原因が病気の可能性も

家がゴミ屋敷になってしまう場合、精神的な病気が原因になっているかもしれません。

もちろん、病気を持っていれば必ずゴミ屋敷になるわけではありませんし、ゴミ屋敷に住んでいるからといって病気というわけでもないでしょう。

しかし、病気がある程度ゴミ屋敷に関係する可能性があるのも事実です。

それでは、いったいどのような病気がゴミ屋敷に関係するのでしょうか。

認知症

認知症は、記憶力や判断力が低下する病気です。

物忘れが進行すると、自分がゴミを出したかどうかもわからなくなり、家にゴミが溜まっていきます。

また、徐々に自分の意思で行動することができなくなるので、ゴミ出し自体を行えなくなります。

認知症は高齢者に多い病気であり、ゴミ屋敷の家主が抱えていることも多いです

ものの受け答えが曖昧になったり物忘れが激しくなったと感じたら注意が必要です。

セルフネグレクト

セルフネグレクトは、自己放任とも呼ばれ、自分で自分の世話を放棄してしまう病気です。

自分自身の世話としては食事や入浴などがあり、部屋の掃除も当てはまります。

部屋の掃除が疎かになり、ゴミの処分なども行えなくなるので結果としてゴミ屋敷になるのです。

セルフネグレクトを発症する原因には、認知症やうつ病など他の精神疾患の他に、身内の死などショックな出来事があります。

いずれの場合も精神にダメージを負ったのが原因なので、治療のためには周りのサポートが必要不可欠になります。

強迫性障害

強迫性障害は、自分の行動に強迫観念が生まれる疾患で、同じ思考や同じ行動を繰り返すのが特徴です。

強迫性障害の症状としては自傷行為も含まれ、自傷行為の一部として家をゴミ屋敷にすることがあります。

頭ではゴミを捨てなければならないとわかっているのに、ゴミを捨ててはいけないという強迫観念に駆られてゴミ屋敷になることもあるようです。

いずれの場合も、病院などの然るべき機関での相談やサポートが欠かせません。

ADHD(注意欠陥・多動性障害)

ADHDは発達障害の一つで、注意力の欠如や多動性障害などの症状が出ます。

整理整頓が苦手だったり、ゴミ捨てのルールを守ることが難しかったりするので、結果としてゴミが家に溢れるということが多いようです。

きちんと仕事をしていていても、ADHDが原因で部屋をゴミ屋敷化してしまうこともあります

ゴミ屋敷を繰り返さないための対策

ゴミ屋敷を繰り返さないためには、対策を打つ必要があります。

ただ家のゴミを片付ければ良いというわけではなく、原因に合った対処法を取るようにしましょう。

ものを極力買わない

ものを捨てられない方は、ものを極力買わないようにするのがおすすめです。

ものが増えなければ、家も徐々に片付いていくはずです。

どうしてもものを買いたい場合は一つものを捨ててから買う、といったルールを設けるのも良いでしょう。

環境を変える(病気の場合)

病気が原因でゴミ屋敷になっていると考えられる場合、環境を変えてみるのも一つの手です。

病気は、放置していても悪化するだけです。なるべく早い段階で手を打つようにしてください。

医療機関に通う習慣をつける、地域の相談窓口に相談するなどして環境を変えるようにしましょう。

認知症など、人のサポートがなければ生活が難しい病気の場合は、家族と同居したり施設に入るのもおすすめです。

1度の大掃除であれば不用品回収がおすすめ

一度、大掃除をしてゴミ屋敷を片付けてしまうのも解決策の一つです。

しかしゴミがたくさんある場合、自力で掃除するのは難しいでしょう。

食べ物の残りや腐敗物がある場合、害虫害獣が発生しているかもしれません。そうなると、掃除をした後に消毒や除菌が必要になり、素人だけでは対処できないでしょう。

ゴミ屋敷が重度、または一人で片付けるのが難しいのなら、プロに任せるのをお勧めします

不用品回収業者は、その名の通り不用品をまとめて回収してくれる業者です。

ゴミを分別することなく、業者が家に来て一括で引き取ってくれるので、片付けの手間を抑えることができます。

また、最近はゴミ屋敷に対応している不用品回収業者も増えています

大量のゴミを全て引き取ってくれるだけでなく、清掃や消毒も行ってくれるサービスが増えているのです。ゴミ屋敷の対応に慣れているスタッフが、専門の知識をもとにしてゴミ屋敷の清掃をしてくれるでしょう。

こういった業者を利用すれば、一回の依頼で家を完全に綺麗にすることができるはずです。

加えて、料金の面でみても、複数の業者に分担して依頼するより、一つの不用品回収業者のみに依頼する方が費用を抑えることが可能です。依頼する手間もまとめることができます。

一つの業者にまとめて依頼をすると、ゴミ屋敷の片付けにかかる時間も抑えられます。

不用品回収業者は、ゴミ屋敷の片付けにおいて多くのメリットを持ちます。ゴミ屋敷に悩んでいる方は、利用を検討してみてはいかがでしょうか?